2010年代に沸き起こった「SUVブーム」は、2020年代になってさらに拡大。現在ではクロスオーバーSUVが定番の選択肢になりました。しかし、たくさんの荷物が積めて快適なロングドライブを楽しめるクルマといえば、ステーションワゴンも忘れてはいけません! 1977年に初めてステーションワゴンを設定し、現在までステーションワゴンをラインアップし続けているメルセデス・ベンツ。今回はそんなステーションワゴンの魅力に迫ります!
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ステーションワゴンはエレガンスで実用的!
これまでステーションワゴンを3台乗り継ぎ、現在は新型Eクラスのステーションワゴンに興味があるライターの高橋です。
広い室内がもたらしてくれる快適性と積載性、力強いデザインなどがSUVの魅力。でも、快適性と積載性を両立したボディタイプは他にもあります。それがステーションワゴンです。ステーションワゴンにはどんな魅力や利便性があるのか、メルセデス・ベンツ石神井のセールス担当、菊池尚樹さんにうかがいました。

▲現在多くの人から選ばれているのはSUVですが、ステーションワゴンにも多くの魅力があります(メルセデス・ベンツ石神井の菊池尚樹さん)
菊池:現在はSUVの販売台数が多いですが、メルセデス・ベンツにはセダンのイメージを持たれているお客様もいらっしゃいます。そのような方がエレガンスかつ実用的なモデルをお探しになる場合、ステーションワゴンを選ばれることが多いですね。
また、セダン同様ステーションワゴンは足を前に伸ばしてペダルを押すような姿勢になります。運転感覚の慣れや好みでステーションワゴンに乗っている方も多いですよ。
ステーションワゴンは後席の着座姿勢にも特徴があります。セダンからの派生モデルなので、リアシートにお尻が入り込むような形で座れます。そのため楽な姿勢で移動することができるんです。

▲ステーションワゴンはセダンと同じような姿勢で座ることができる
他にもステーションワゴンには、全高が低いので1550mm以下という高さ制限のある立体駐車場にも停められる(ただし全幅の関係で入庫できないケースもあります)、横風の影響を受けづらい、ワインディングなどでボディが左右に振られにくいというメリットもあります。
菊池:もう一つ注目していただきたいのが、ルーフの使い勝手です。SUVに比べて全高が低いステーションワゴンはルーフラックやルーフボックスに荷物が載せやすいというメリットがあります。自転車を趣味にしている方もステーションワゴンを選ばれる方が多いですよ。
また、SUVだとルーフに荷物を積んだ際に高さが2mを軽く越えてしまうケースも珍しくありません。そうすると高さ制限がある駐車場に入れなくなることもあります。

▲後席を格納するとフラットな荷室空間が出現する
ステーションワゴンとSUVはどちらも荷室が広く、リアシートを格納すれば長尺物を積むことだってできます。ただ、両車には荷室の使い勝手で大きな違いがあります。それは地面から荷室までの高さ。
最低地上高が高くボディに厚みもあるSUVは地面から荷室床面までの高さがあるので、重い荷物を「よいしょ!」と持ち上げるのが大変だからとステーションワゴンを選ぶ人もいるそうです。
ステーションワゴン5モデルをクローズアップ
2024年12月現在、メルセデス・ベンツは5種類のステーションワゴンをラインアップ。それぞれの特徴とおすすめポイントを菊池さんに教えてもらいました。
■CLAシューティングブレーク

▲コンパクトな4ドアクーペのルーフを延長してワゴンスタイルにしたCLAシューティングブレーク(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
CLAシューティングブレークは比較的コンパクトなステーションワゴンになります。クーペスタイルのボディラインが特徴的で、デザイン性にこだわりたい方から支持されています。
他のステーションワゴンは荷室の開口部がほぼフラットですが、CLAシューティングブレークは開口部より荷室の床が低い籠のような形。そのため荷物を満載にした状態でバックドアを開けても荷物が崩れてくる心配が少ないというメリットがあります。
■Cクラスステーションワゴン

▲メルセデス・ベンツの中核を担うCクラスのステーションワゴン。AMGモデルの設定もある(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
Cクラスステーションワゴンのメリットは使い勝手の良さ。理由はボディサイズにあります。
全長4755mm×全幅1820mm×全高1455mmなので、出先で駐車場に停められないという心配はほとんどありません(全幅1800mm以下の制限がある場合は入庫できません)。リアシートを使用した状態で490L、リアシートをすべて格納すると1510Lという広大なスペースが出現します。これだけの広さがあればレジャーでクルマを使いたい人も満足できるはずですよ。
■Cクラスオールテレイン

▲2022年1月に登場したCクラスオールテレイン。駆動方式は4WD(4MATIC)になる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
オールテレインは、ステーションワゴンにSUV要素を加えたクロスオーバーモデルです。最低地上高がステーションワゴンよりも40mm高くなっていることで、運転時の見晴らしがステーションワゴンとはかなり変わってきます。
スキーなどを楽しむために雪道をドライブする方だと「最低地上高が低いステーションワゴンだと道路の轍が怖い」と感じる方もいらっしゃいます。その点、最低地上高が高いオールテレインなら安心してお乗りいただけます。
■Eクラスステーションワゴン

▲実用性の高さとラグジュアリー性をあわせ持つEクラスステーションワゴン。メルセデスAMGモデルはPHEVになる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
2024年1月にフルモデルチェンジしたEクラスは、先代と比較してデジタル系がかなり進化しました。Eクラスというと比較的ご年輩の方が選ぶモデルというイメージがあると思いますが、私は20〜30代の方にも注目していただきたいと思っています。
もちろんプレミアムモデルらしいラグジュアリーさもEクラスステーションワゴンの魅力。これまでSクラスのみ設定のあったダイヤモンド柄のステッチが入ったナッパレザーのシートがとてもエレガントでおすすめです。
■Eクラスオールテレイン

▲先代モデルから設定されたEクラスオールテレイン。最低地上高は145mmに設定されている(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
このモデルの特徴はグリルです。AMGラインには1本線が入ったグリルになりますが、Eクラスオールテレインは2本線が入ったグリルが装着されます。このデザインが無骨感のある表情を生み出していて、エレガンスな印象のEクラスステーションワゴンとは全く違う世界観を演出しています。
もちろんラグジュアリーさや実用性の高さはEクラスステーションワゴンからしっかり継承。SUVらしいタフな雰囲気とステーションワゴンならではの実用性、そしてEクラスらしい高級感を求める方にピッタリのモデルです。
セールススタッフのおすすめはCクラスステーションワゴン

▲菊池さんは「サイズや積載量などのバランスがいいので、多くの人が便利に使えるはず」とCクラスステーションワゴンをおすすめしてくれた(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)
そんなメルセデス・ベンツのステーションワゴン。サイズやデザインはもちろんクルマの性格も異なりますが、敢えてどれかひとつ選んでおすすめするとしたらどれですか? 菊池さんにこう質問したら、こう教えてくれました。
菊池:やはりCクラスステーションワゴンですね。サイズ的には大きすぎないのに車内は十分な広さが確保されており、ステーションワゴンを選ぶ人が重視する荷室も使いやすく一番バランスが取れたモデルです。ステーションワゴンに注目しているけれど、どの車種がいいか決まっていない方にはまずオススメしたい1台になります。
セダンから派生したラグジュアリーな仕様になっているステーションワゴンならゆったりした気分で移動できるはず。みなさんならどのステーションワゴンに乗りたいですか? ステーションワゴンに興味が湧いたら、メルセデス・ベンツ石神井または宮園輸入車販売のメルセデス・ベンツ正規ディーラーへ足を運んでみてください。

▲メルセデス・ベンツ石神井 東京都練馬区下石神井2-36-5
(高橋満)
高橋満(たかはし・みつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近はゴルフに興味が出てきていて(まだデビュー前ですが)、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。
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