2023.07.05

【スタッフ愛車紹介】実は本命がいるんですが…普段の相棒として文句ナシ【メルセデス・ベンツC250ワゴン】

カーライフ

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メルセデス・ベンツのメカニックがプライベートで乗っているクルマは何か、ちょっと気になりませんか? なにせメルセデスに精通したプロ中のプロの愛車ですからね。並々ならぬこだわりがあるに違いない。大好評の宮園輸入車販売のスタッフ愛車紹介シリーズ。第4回はメルセデス・ベンツ中野の若手メカニックが、セカンドカーとして愛用する3代目Cクラスのステーションワゴンです。

 

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最近あらためてステーションワゴンの良さを見直した結果、Cクラスワゴンがほしくなっている熊山です。

 

さて、大好評の宮園輸入車販売のスタッフ愛車紹介シリーズ。なにせメルセデスに精通したプロ中のプロたち、その愛車ですからね。みなさんも気になるのではないでしょうか? これまではベテランや中堅スタッフの愛車ばかりでしたが、第4回目は入社7年目の若手へバトンタッチ。中野店所属のメカニック、神戸圭太さんのメルセデス・ベンツC250ステーションワゴン・アバンギャルドです。

▲海で真っ黒に日焼けした肌と、スリックバックのヘアスタイルがやんちゃな印象の神戸(かんべ)圭太さん(26歳)

Cクラスでは第3世代、型式でいえばS204と呼ばれる神戸さんのC250ステーションワゴンは、この頃はまだ車名とエンジン排気量がリンクしていたので、文字通り2500cc・V6エンジンを搭載したモデル。とりわけアバンギャルドというラインは、従来SLクラスなどのフラッグシップやSUVにしか許されていなかった、巨大なスリーポインテッドスターを普及車にも採用した先駆け的存在でもあります。今でこそAクラスのマスクにも配されているので珍しくないかもしれませんが、当時はバックミラーに映るとものすごい高級車が迫ってくるかとビビった(ビビられた)ものでした。

▲ノリの良い神戸さん。巨大ベンツマークの御威光やいかに

まず、神戸さんがメカニックを志した理由からお聞かせください。

 

「親父がクルマやラジコンが好きでちっちゃい頃からずっと触れていました。特に影響が強かった3つ年上の兄貴が自動車整備士の道に進んだのもあって、自分もやりたいと専門学校に通ってそのまま宮園に入社したという感じです」

▲3人兄弟の末っ子という神戸さん。筆者も同じ環境だったのですぐ上の兄貴の影響が大きいのはわかります

お仕事をやる上でのモットーは?

 

「ミスをしないのがなにより一番で、特に心がけているのは『キレイな仕事をする』ですね。依頼された仕事をこなすだけなら短い時間で雑にやっつけることもできるんですけど、たとえばエンジンルームなんかでも機能的には問題なくてもオイル汚れやホコリが付いたままじゃなくて、丁寧に清掃してお戻しする。そうすることで自分的にも納得がゆくし、お客様が見られた際に満足度や安心感も高まると思うんです」

 

み、見た目によらず真面目なんですね(失礼!)。では、お仕事をやっていて楽しいところは?

 

「やっぱり仕事柄、こだわりの道具が扱えるところです。もともとツールとか雑貨とかが好きだし、プライベートでもクルマいじりで使いたいので、こだわりの道具が仕事を理由に買えるのは良い(笑)」

▲愛用ブランドはスナップオン。ちなみにメカニックのみなさん全員、工具は自前なのだとか(もちろん入社直後は支給されるようです)

筆者も仕事で好きなパソコンやカメラを使っていると気分がアガるのでわかります。さて、そんな神戸さんがC250ワゴンを購入した理由は?

 

「会社の同僚が乗っていたのを譲ってもらったんですよ。いくらだったかな? お金払ったっけ?」

 

そんなラフに。ちなみに年式とか走行距離、燃費は?

 

「年式は2016年式だったと思います。走行距離は10万kmで、燃費はうーん、計算してないのでよくわからないんですけど10km/L切るくらいかな」

 

このガソリン価格高騰のご時世に燃費を気にしてないんですね!

 

「いや、というのもC250ワゴンはセカンドカーで、メインはシボレー・ベルエアワゴンっていう1956年式のクラシックカーなんですよ。そっちの燃費がエグくてC250は気にならないという(笑)」

 

なるほど、古いアメ車なら気軽に走らせるわけにもいかないでしょうから、普段のアシとしてC250ワゴンが必要だったんですね。とはいえ、メイン/サブともに「ワゴン」とこだわりも感じます。他にC250で気に入っているところってありますか?

 

「やっぱり海に行くときに荷室の広いステーションワゴンは便利ですね。ただ、もともと付いてるルーフキャリアは、ぜんぜん使ってないです。サーフィンとかやりそうに見られるんですけど、全然で(笑)」

▲ハッチを開くとベンチに早変わりするC250の荷室

ははは。他には?

 

「あと、自分で交換したホイールはカッコいいなと思います」

▲自身で交換したというホイール。ややローダウンしているのもこだわり

なんか無理していいところをひねり出している気もしないでもないですが、ベルエアと違ってエアコンもちゃんと効くし?

 

「そうですね。やっぱり普段は当たり前すぎてありがたみを感じてないんですけど、ベルエアに乗った後に戻ってくると何のトラブルもなく快適に走ってくれるので『楽だわー』と痛感します」

▲ちゃんと涼しい風が出てくるエアコンに感動する神戸さん

普通に問題なく走っているだけで感動なわけですね。

 

「やっぱりベルエアはクラシックカーのイベントとかでお披露目するときくらいしか乗れないので、普段使いにはC250はちょうどいいんですよね。クラシックカー界隈の人たちからも『へー、ベンツいいね』って意外と好評だったりもします」

 

なるほど。さすがに本命・ベルエアの座を奪うことはないかもしれませんが、神戸さんにとっての日常の相棒としてC250はぴったりなのかもしれませんね。メルセデスユーザーからしても普段からCクラスに乗っているからこそ、整備も安心して任せられますしね。本日はありがとうございました。

 

(熊山准)

熊山准(くまやま・じゅん)
中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま欲しいメルセデス車はAクラスセダン

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