メルセデス・ベンツの正規販売店が扱う中古車は「Mercedes-Benz Certified Car」と呼ばれ、メルセデス・ベンツ日本がその品質を保証する認定中古車になります。世の中に中古車は数多く流通していますが、認定中古車にはさまざまなメリットがあります。認定中古車がどういうもので、どんなメリットがあるかをメルセデス・ベンツ中野 サーティファイドカーセンターのセールススタッフに聞いてきました!
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自分のクルマは中古車で選んだものが圧倒的に多い高橋です。
クルマを買おうと中古車サイトなどを見ていると「認定中古車」という言葉を見ることがあります。“認定”という言葉が使われているので、誰かが何かを認定した中古車であることはわかるはず。でもいったいどんな中古車なのかピンとこないという人も多いかと思います。そこで今回は認定中古車がどんなものか、どんなメリットがあるかを紐解いていきましょう。
認定中古車制度の歴史
認定中古車を知るために、まずその歴史を見ていきましょう。
認定中古車という言葉が使われるようになったのは、まだ私が中古車情報誌の編集部に在籍していた1990年代中盤ごろから。もちろん当時も輸入車の中古車は正規ディーラーから大型中古車店、個人経営の中古車販売店など、さまざまなショップで販売されていました。中には購入後にすぐ壊れてしまったり、メーターの巻き戻し(走行距離の改ざん)や修復歴の有無の情報が間違っているという悪質なケースも見られました。
もちろん当時でも走行距離や修復歴を偽って販売することはあってはならないことですし、多くの販売店はきちんとした商売をしていました。しかしもしそのようなクルマを買ってしまった人は中古車や輸入車に不信感を抱いてしまうでしょう。また、クルマは機械なので絶対に壊れないとも言い切れません。とはいえせっかく中古車を選んだのにすぐ壊れてしまったら、「気に入って買ったのになんで!?」と思いますし、同じように中古車や輸入車に不信感を抱くもの。
そこで、輸入車の正規ディーラーではユーザーに安心して中古車を選んでもらおうと、インポーターが定めた統一の基準でクルマを点検・整備したうえで長期間の保証をつけて販売するようになったのです。これが認定中古車のはじまりです。
当初は一部の輸入車ブランドが導入した認定中古車制度でしたが、現在では多くのブランドが採用しています。
正規ディーラーが自信を持って販売する認定中古車
ここからはメルセデス・ベンツ中野 サーティファイドカーセンターのセールススタッフ元地英寿さんの話も交えながら、メルセデス・ベンツ認定中古車のメリットを紹介します。
【メリット1】最大100項目の点検・整備
多くの中古車販売店では点検・整備を行ってからユーザーに納車しています。その内容は法定12ヶ月点検整備に準ずることが一般的です。
メルセデス・ベンツ認定中古車は最大100項目の点検・整備を行ってから納車されます。しかも点検・整備はメルセデス・ベンツ・グループAGが定めた基準に適合している正規ディーラーの整備工場で行われます。もちろん点検・整備を行うスタッフはメルセデス・ベンツを知り尽くしたスタッフです。
元地:目視や触診に加え、メルセデス・ベンツ専用のテスター(診断機)を用いて点検・整備を行います。現在のクルマはさまざまな電子制御が組み込まれていて、これらは目視などでは状態を知ることができません。正規のテスターで状態を把握しながら点検・整備ができるのは正規ディーラーならでは。また、納車後の早いタイミングで部品交換が必要になるかもしれないと判断した場合は納車前に部品交換するという予防整備の視点で整備を行うのもお客様の安心感につながるはずです。
ちなみに点検・整備が“最大100項目”となっているのは、モデルやグレードによって電装品などの内容が異なるから。エンジンやトランスミッションなどの機関系部位はエントリーモデルからフラッグシップモデルまで、変わらない内容で点検・整備を行っているそうです。
【メリット2】2年間走行距離無制限の保証
認定中古車の大きな魅力が充実した保証です。メルセデス・ベンツ認定中古車は初度登録から10年未満の認定中古車には2年間走行距離無制限の保証がついています(車検証の「登録年月日/交付年月日」が2024年6月1日以降の車両が対象)。
高年式の認定中古車は新車保証であるメルセデス・ケアを継承できます。たとえば初度登録後半年の認定中古車だと、メルセデス・ケアは2年半残っているので、より長い保証になります。
私は長期間の保証には2つのメリットがあると思っています。
ひとつは言うまでもなく金銭的なメリット。万が一クルマにトラブルがあった場合、保証対象の部位なら金銭的な負担の心配なく修理してもらうことができます。もうひとつのメリットはインポーターや正規ディーラーの“自信”の現れ。保証期間中の修理費用はディーラーが負担します。多くのクルマで保証修理が発生したら、ディーラーの経営に支障が出かねません。つまり長期の保証が付けられるということは、その期間にトラブルが出ないよう、もし発生したとしても最小限で済むようにディーラーがしっかり整備しているという自信の現れになるのです。
元地:いくら保証で対応するとはいえ、ご購入後すぐに修理に出すのはいい気分ではないはずです。しかし予期せぬトラブルが発生する可能性も否定できないため、もし不具合が発生してもお客様のご負担を最小限に抑えたい。これが認定中古車の保証制度です。
【メリット3】全国のメルセデス・ベンツ正規ディーラーで保証が受けられる
クルマを買ったらロングドライブを楽しみたいと思っている人も多いはず。クルマのトラブルはいつ起こるかわからないので、旅先で不具合が出てしまうケースも考えられます。
最近では中古車媒体も有償の保証を販売しています。この保証は全国にある提携工場で保証修理を受けることができますが、販売店が独自で付けている保証は基本的に購入した販売店で修理しないと保証を受けることができません。
メルセデス・ベンツ認定中古車なら、全国のメルセデス・ベンツ正規ディーラーで保証を受けることができます。
元地:全国に329店舗(2024年8月現在)ある正規販売店で保証が受けられるのは、転勤がある仕事に就かれている方にも安心材料になるはずです。もちろん宮園輸入車販売が運営するメルセデス・ベンツ正規販売店以外でも大丈夫です。また、中古車という特性上、条件に合う中古車が自宅のお近くのサーティファイドカーセンターにあるとは限りません。でもメルセデス・ベンツ認定中古車なら、たとえば遠方にお住まいの方がメルセデス・ベンツ中野サーティファイドカーセンターでご購入いただいてもお近くのメルセデス・ベンツ正規ディーラーで保証を受けられるので安心していただけるはずです。
認定中古車にはほかにもメリットがたくさん!
万が一クルマにトラブルが発生した場合は、車内または電話で24時間ツーリングサポートのコールセンターに連絡。365日24時間オペレーターが対応し、レッカーの手配やドライバー・同乗者の移動手段の手配などを行ってくれます(※24時間ツーリングサポート無料サービスは適用条件があります)。
EQシリーズの認定中古車は、電気自動車向け充電サービスである「Mercedes me Charge」が6ヶ月間無料になります。全国の提携充電ネットワークで、無料で充電できます。
ほかにも新車登録から3年以内の認定中古車なら、一般保証と24時間ツーリングサポートを初年度登録から満5年まで継続できる「認定中古車保証プラス」(有償)などのサービスプログラムも用意されています。
このようなサービスができるのも認定中古車ならではのメリットです。中古車選びでメリットがたくさんあるメルセデス・ベンツ認定中古車。みなさんもぜひ検討してみてください。
(高橋満)
高橋満(たかはし・みつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近はゴルフに興味が出てきていて(まだデビュー前ですが)、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。
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