2024.06.20

メルセデス・ベンツの中古車を購入するときにチェックすべきポイントとは?

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自動車メディアでよく見かける「中古車は1台1台コンディションが異なるので、購入時にさまざまな場所をチェックしましょう!」という記事。しかし、本当に逐一ユーザーがそのようなチェックをしないと購入できないのでしょうか。そこで正規販売店のセールススタッフを直撃。最新のメルセデス・ベンツの中古車の買い方を聞いてみました。

 

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先日GLS400dの撮影で、クルーザーのような大らかな乗り味に魅了されたライターの萩原です。

 

かつて中古車メディアに在籍していた当時、「中古車購入時のチェックポイント●●(数字)」という記事を何本も作りました。「中古車は1台、1台コンディションが異なるので、購入時にさまざまな場所をチェックしましょう!」という啓蒙記事は、読者からの高い支持率を獲得しました。しかし、本当に中古車購入時にいちいちそのようなチェックをする必要はあるのでしょうか。正規販売店であるメルセデス・ベンツ中野サーティファイドカーセンターのセールススタッフにうかがいました。

▲ブラックを基調としたシックな建物は高級感が漂う

よく中古車は、一物一価と言われます。これはまったく同じコンディションのクルマはほかにない。ということをあらわす言葉です。たしかに中古車は、同じ車種、年式、走行距離でも前オーナーの使い方やメンテナンスの頻度によってコンディションに差があり、それが価格に反映されます。

 

以前、中古車メディアで記事を作っていたときは、それまでの慣例にしたがって「ココを見ましょう」「こちらもチェックしましょう」と数十カ所におよぶチェックポイントを挙げていました。しかし、その中にはプロじゃないとわからないのでは?と思うポイントも含まれていましたし、こんなにチェックしないと中古車って買えないのか?とモヤモヤとした気持ちにもなっていました。

 

同時に「中古車選びは、販売店選び」という言葉があるように、取り扱う販売店の目利きが商品を左右すると言っても言いすぎではありません。したがって評判の良い販売店を選べば、中古車購入時に様々なチェックをする必要がないとも言えます。その理由は、仕入れをする際にプロである販売店がユーザーの代わりにチェックを行っているからです。

 

なぜ中古車メディアが「中古車購入時にすみずみまでチェックしましょう」と啓蒙するのかと言いますと、掲載している中古車販売店がすべて真摯で良心的なお店ばかりではないからです。では良い販売店というのは、どんな販売店を指すのでしょうか。実は初めて中古車を購入する人でもわかるサインがあります。

 

それは「正規ディーラー系中古車販売店かどうか」ということです。

▲新車と見間違えるほどピカピカに輝くクルマを展示

取材にうかがったメルセデス・ベンツ中野サーティファイドカーセンターは、メルセデス・ベンツ正規販売店が展開しているいわゆる「正規ディーラー系中古車販売店」です。ピカピカに輝く展示車やきれいな商談スペースは新車ディーラー?と見まちがうほどの空間が展開され、メルセデス・ベンツの世界観が余すことなく演出されています。

▲取材に対応してくれたセールススタッフの小柳さん

早速セールススタッフの小柳さんに、メルセデス・ベンツの中古車を購入する際のチェックポイントをたずねてみました。

 

小柳:お客様には、ボディやホイールのキズのチェック。そしてインテリアは、シートの傷み具合などどなたでも見てもらえる部分のコンディションチェックをお勧めしています。エンジンルームのオイル漏れや電装系のチェックは、ほとんど必要ございません。実際、お客様は、店舗でサイズ感など実車の最終確認のためにいらっしゃることが多いですね。

 

これは中古車購入のファーストステップとして、すでにインターネットで相場や評価証、在庫などをひと通り調べてから、実車確認や契約のために販売店に来店することが一般的になっているという事情もあるのだそう。

 

小柳:インターネットの普及によって、日本全国からオーダーをいただくようになりました。遠方のお客様だと実車をご覧になることができませんので、こちらから気になる部分をお聞きします。そうすると、やはり傷のことを気にされる方が多いので、その部分の写真を撮影してお送りするなど、ご納得いただけるまでやり取りをさせていただきます。

 

同時にメルセデス・ベンツ正規販売店である当社を選んでいただいた時点で、エンジンやトランスミッションといった機関系やナビゲーションやエアコンといった電装系のチェックは信頼して任せていただいているということだと感じています。ですので内外装のキズのチェックを中心に確認をお勧めしています。

▲展示場の横には整備工場が併設されている

たしかに正規販売店を選んだ時点で、コンディションの確認は信頼して任せているということかもしれません。くわえて正規販売店の認定中古車、つまりサーティファイドカーに付いている手厚い保証の存在も見逃せません。

▲メルセデス・ベンツを購入するなら宮園輸入車販売と言われるようにブランドを高めたい。と桜沢店長

「正規販売店が取り扱っている中古車には、しっかりとした保証が付いています。これがユーザー様にとって最も安心していただけるポイントだと思います」と話すのは桜沢店長。と言いますと?

 

桜沢:ご購入いただいたクルマで万が一トラブルが発生しても保証が付いていれば安心です。また充実した保証を付けられるのは、履歴がハッキリとしたクルマだから。当店で扱っているクルマはしっかりと査定させていただいた下取車と当社保有の試乗車が大半を占めています。特にAMGモデルをはじめ、SクラスやGクラスといったメルセデス・ベンツブランドの中でもトップモデルの取り扱いが多いのが特徴です。

▲ショールームの2階も展示場でGクラスなど稀少モデルが並ぶ

私の経験では、中古車販売でもっとも重要視していることは「履歴」です。走行距離が延びていてもしっかりとメンテナンスを行っているという根拠があれば安心感につながりますし、履歴がはっきりわかる試乗車やデモカーだからこそ充実した保証を付けることができるからです。

▲多様化するニーズに応えられるようにボディコーティングも実施

桜沢:正規販売店が安心と安全をユーザー様にご提供するのは当然のことなんですが、ここメルセデス・ベンツ中野サーティファイドカーセンターは、安心して購入できる販売店として認知していただきたい。そして、AMGモデルをはじめとしたトップモデルを扱う店舗として選んでいただけるよう、今後ブランド力を高めていきたいと思います。

▲AMGモデルはエンジンのサウンドを聴いてもらいたいと桜沢店長は話す

最後に「正規販売店で購入して良かった」というユーザーからの評価をうかがうと…「しばしば、一般の中古車販売店は売りっぱなしという話を聞きますが、当店には整備工場も併設しており、ご購入いただいた日からお客様との長いお付き合いが始まります。保証付きの車両は、保証期間中ツーリングサポートが利用でき、メルセデス・ベンツのレッカーサービスが24時間利用可能ですし、整備工場でトラブルの原因究明や対処も素早くしてくれることが頼もしい」などという声があがるそうです。

▲店舗から約10分の距離にあるストックヤードにも多くのモデルが入庫に向けて準備中

中古車購入はクルマという商品を買うだけではなく、保証をはじめとしたカーライフを楽しむためのサービスも含めて購入すること。そう考えれば、一見相場より高めに感じるサーティファイドカーも正規販売店が取り扱っている保証付きの中古車と見れば、そこまで大きな価格差があるということはないと言えるでしょう。

 

さて、みなさんならどちらを選ばれるでしょうか?

▲ストックヤードのクルマもモデルごとに並べられている

(萩原文博)

萩原文博(はぎはら・ふみひろ)

 

AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ製作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。

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