2024.10.31

街乗りに便利で高級感たっぷり!GLA & EQAの魅力

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2023年9月にマイナーチェンジしたGLAと、2024年4月にマイナーチェンジした電気自動車(EV)のEQA。どちらも街乗りからロングドライブまでアクティブに楽しめるコンパクトなSUVです。世界的に盛り上がり、日本でも多くの人が注目しているコンパクトSUVの中でもプレミアムさをまとったGLAとEQAの魅力を紹介します。

 

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自身でもコンパクトなSUVに乗っている高橋です。

 

世界中でSUVが盛り上がっているのはみなさんご存じだと思いますが、中でもコンパクトなSUVへの注目度が高まり、多くの自動車メーカーが新型車を投入しています。メルセデス・ベンツもマイナーチェンジした新型GLAとEVのEQAを日本に導入しています。

 

明確な定義はありませんが、自動車媒体などでは概ね以下のサイズ感でSUVを分類しています。

 

■コンパクトSUV:全長が4300mmくらいまで
■ミドルコンパクトSUV:全長が4300〜4500mmくらいまで
■ミドルサイズSUV:全長が4500〜4800mmくらいまで
■ラージサイズSUV:全長が4800mmを超えるもの

 

GLAとEQAはミドルコンパクトSUVのサイズ感で、ヨーロッパではCセグメントに分類されています。

 

 

【エクステリア】小さくても力強さを感じるデザイン

▲コンパクトでも力強さを感じさせるGLA(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

GLAはメルセデス・ベンツのSUVラインアップの中ではもっとも小さなモデルですが、SUVらしい力強さを感じさせてくれるデザインになっています。とくにその印象を鮮明にしているのが、メルセデス・ベンツのSUVのアイコンであるフロントグリル内に配置される横長のルーバーです。一方で新型GLAはヘッドライトとLEDリアコンビネーションランプのデザインが変更され、シャープさも強調されました。たくましさと都会的なイメージが共存しているので、都市部にも自然の中にも似合いますね。

 

コンパクトSUVはその小ささからポップなイメージを打ち出しているモデルもあります。しかしGLAとEQAはプレミアム感とスポーティな中にも落ち着きを感じさせるデザインにまとめられています。このあたりは「やっぱりメルセデス・ベンツだな」と感じます。

▲ヘッドライトグリル上のライトが繋がり、洗練されたイメージが強調されたEQA(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

EQAはマイナーチェンジでイメージが大きく変わりました。その理由はEQSやEQEで採用されている、スリーポインテッドスターが散りばめられたスターパターンのフロントグリルを新採用したこと。EQシリーズの上位モデルと統一されたデザインで、より洗練されたイメージになりました。

 

また、SUVはホイールアーチにブラックホールを施してタフさを打ち出すのが定番ですが、EQAのAMGラインパッケージ装着車はあえてホイールアーチをボディ同色にすることで都会的でスタイリッシュな雰囲気に仕立てられています。

 

 

【インテリア】スポーティさとプレミアム感を両立

▲AMGレザーエクスクルーシブパッケージの本革シート(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

▲スポーティなツインスポークステアリングが備わるAMGラインパッケージ(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

GLA、そしてEQAのインテリアには、メルセデス・ベンツらしい上質でサステナブルなマテリアルが使用されています。GLA180とGLA200d 4MATICに標準装備となるレザーARTICO/ファブリックシートの中央部には100%リサイクル素材のファブリックを使用。AMGラインパッケージとAMGレザーエクスクルーシブパッケージを選択すると、スポーティな本革シートが装着されます。

 

インパネには新世代のステアリングを装着。AMGラインパケージにはレッドステッチが入った3本のツインスポークステアリングが装着されます。もちろんステアリングにはさまざまな設定を手元で行えるコントロールボタンが備わります。

▲コンフォートなイメージに仕立てられたEQAのインテリア(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

▲ステアリング奥とダッシュボードセンターのディスプレイにさまざまなインフォメーションが表示される(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

EQAのインテリアはエクステリア同様に洗練されたイメージに仕立てられています。デザインのコンセプトが上級モデルと統一されているので、コンパクトモデルでもメルセデス・ベンツらしいプレミアムな雰囲気を味わえるのが嬉しい部分。助手席前のトリムには無数のスリーポインテッドスターが浮かび上がるスターパターンインテリアトリムが採用されました。アンビエントライトとともに夜の車内を特別な場所にしてくれる装備で、ナイトドライブが楽しみになります。

 

GLA、EQAともにダッシュボードに2枚のディスプレイを連続的に配置し1枚の大きな横長のスクリーンに見えるようにデザインしています。飛行機のジェットエンジンをイメージしたエアコンルーバーもスタイリッシュですね。

 

新型GLAとEQAで私が「お、これは!」と思ったのは、Burmester サラウンドサウンドシステムがオプションで選べるようになったこと。Burmesterはドイツのハイエンドオーディオブランドで、オーディオマニアにとって憧れの存在。たとえばアンプを見ると、エントリーモデルでも価格は100万円台中盤、最高峰のものは700万円以上します。そんなブランドのカーオーディオで好きな音楽を楽しめるのは至福の時。これはぜひとも選んでほしいオプションです。

 

GLA180とGLA200d 4MATICはコンフォートパッケージ(43万円)、メルセデスAMG GLA35 4MATICはアドバンスドパッケージ(56万4000円)、EQA250+はアドバンスドパッケージ(34万円)にBurmester サラウンドサウンドシステムが含まれます。

 

 

【パワートレイン】性格の異なる多様なパワートレインを用意

 

2024年9月現在、GLAには以下の4つのグレードが用意されています。
■GLA180(BSG搭載モデル)
1.3L 直4ガソリンターボ+ハイブリッドモジュールを搭載するFFモデル。トランスミッションは7G-DCT
■GLA200d 4MATIC
2L 直4ディーゼルターボを搭載する4WDモデル。トランスミッションは8G-DCT
■メルセデスAMG GLA35 4MATIC(BSG搭載モデル)
2L 直4ガソリンターボ+ハイブリッドモジュールを搭載する4WDモデル。エンジン最高出力225kW(306ps)/6100rpm、エンジン最大トルク400N・m/2500〜4000rpm。トランスミッションは8速AMGスピードシフトDCT
■メルセデスAMG GLA45 S 4MATIC+
低回転域から高回転域まで強烈なパワーを味わえる2L 直4ガソリンターボを搭載する4WDモデル。最高出力310kW(421ps)/6750rpm、最大トルク500N・m/5000〜5250rpm。トランスミッションは8速AMGスピードシフトDCT

▲GLA180 AMGラインパッケージ装着車。20インチAMGアルミホイールが備わり、ホイールアーチがボディ同色に。フロントバンパーの形状も標準車とは異なる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

街乗り重視でコンパクトSUVを選ぶならGLA180がおすすめ。休日にロングドライブを楽しむ機会が多い人にはGLA200d 4MATICがおすすめです。どちらもAMGラインパッケージが選択可能で、それらをチョイスするとそれぞれのサスペンションを連続可変させて快適な乗り心地と軽快なハンドリングを味わえるようにするアダプティブダンピングシステム付きサスペンションが装着されます。さらにGLA200d 4MATICは走行状況に合わせてエンジンサウンドの演出が変わるスポーティーエンジンサウンドが備わります。

▲メルセデスAMG 45 S 4MATIC。LEDリアコンビネーションランプのデザインが標準仕様とは異なる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

メルセデスAMGの2モデルはコンパクトSUVでスポーツ走行を楽しみたい人におすすめです。サーキットでラップタイムやセクタータイムなどを確認できるAMGトラックペースが備わっていることからもその本気度がわかるはず。

▲EQAのいち充電走行距離(WLTCモード)は591km。日常使いはもちろん、ロングドライブも不安は少ない(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

EVであるEQAの最高出力は140kW(190ps)、最大トルク385 N・m。モーターで走るEVはアクセルを軽く踏んだだけでものすごい加速感を味わえたり、逆にブレーキから足を話すだけで大きな減速力がかかる設定にして、エンジン車との違いを明確にしているモデルもあります。

 

EQAをはじめとするメルセデス・ベンツのEVは逆にエンジン車からの乗り換えでも違和感がない設定にしているのが特徴。その上でEVらしい走行中の静粛性や振動の少なさを存分に味わえます。小さくてもコンフォート性能にこだわっているのはさすがメルセデス・ベンツ。もちろんアクセルを踏み込めばEVならではの鋭い加速を堪能できます。

 

 

【使い勝手】コンパクトでも快適なリアシート

▲GLAのラゲッジスペース。テールゲートには自動開閉スイッチが備わり、両手が塞がっているときはリアバンパー下に足を近づけることでも開閉できる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

▲リアシートのバックレストは4:2:4の分割可倒式。荷物量に合わせてアレンジを変えられる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

GLAとEQAはコンパクトなSUVですが、使い勝手で妥協していないことも見逃せません。買い物や旅行などで、たくさんの荷物を積みたい時も多いはず。GLAは2列目シートを使用している状態で435L、2列目シートを格納すると1430Lのラゲッジスペースが出現します。床下にバッテリーを搭載するEQAのラゲッジスペースは340〜1320LとGLAより少し小さめ。それでもコンパクトSUVとしては十分な広さです。

▲リアシートには前後スライド機構とリクライニング機構が備わる(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

リアシートは2代目へのフルモデルチェンジでレッグスペースが先代より116mm広くなりました。さらに140mmの前後スライド機構も備えています。リアシートに座る人もゆったり座りながら移動することができる。小さくてもコンフォート性能をしっかり確保しているのもメルセデス・ベンツならではです。

 

使い勝手といえば、「ハイ、メルセデス」と話しかけることでさまざまな操作ができるMBUXも忘れてはいけません。GLAとEQAには最新世代のMBUXが搭載されています。

 

音声認識機能を過去に使ったことがある人だと「結局うまく認識されなくて手で入力しなければいけないから必要ない」と思うかもしれません。でもこの最新世代のMBUXは本当に優秀で、例えばナビの目的地入力も目的地の名前や住所を普通に話すだけでほぼ正しく目的地を設定できるので、私も驚きました。音楽を選んだりヒーターや照明などの操作もできるのでとにかく楽ですよ。

▲最適な駐車スペースを検出し、操舵はもちろんギアチェンジやアクセル・ブレーキ操作もアシストしてくれるアクティブパーキングアシスト(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

先進運転支援機能は、Sクラスと同等のものが装備されます。クラスによって内容を区別するのではなく、どのモデルでも運転を支援する。メルセデス・ベンツの哲学を感じることができます。

 

(高橋満)

高橋満(たかはし・みつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近はゴルフに興味が出てきていて(まだデビュー前ですが)、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。

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