春が近づくと気になるのが花粉症。しかし空気中には花粉だけでなく、黄砂やPM2.5など目に見えない微粒子が浮遊していて、さまざまな症状を引き起こします。車内の空気をクリーンにするため、メルセデス・ベンツの車両は空気清浄機能を搭載。そのスペック上で見かけるのが、HEPAフィルターなる装備です。ここでは快適な移動空間を提供するHEPAフィルターについて紹介します。
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花粉だけでなくPM2.5の侵入も阻止して快適な車内を維持
ライターの萩原です。この原稿を書いているのは2025年1月ですが、天気予報では季節外れの暖かさで、すでに花粉が飛び始めているとか。さいわい私は軽症ですが、人によっては運転中に目がしょぼしょぼしたり、くしゃみが止まらないなんて方もいらして非常に危険です。
移動中の車内の空気をクリーンに保つため、メルセデス・ベンツのクルマは車内へ空気を取り込む部分に使用するフィルターを二重にするなど工夫が施されています。さらに電気自動車のEQSやEQEではHEPAフィルターと呼ばれるフィルターが採用され、非常に細かい粒子の侵入を防ぐといいます。
そこで今回は、メルセデス・ベンツの車内をクリーンに保つフィルターに注目。カーエアコンだけでなく、空気清浄機などのカタログでもよく見聞きするHEPAフィルターについて解説いたします。

▲EQEをはじめ、EQE SUV、EQS、EQS SUVなどのBEVにHEPAフィルターは採用されているね
HEPAは「High Efficiency Particulate Air」の頭文字をとったもの。つまりHEPAフィルターとは、花粉やほこり、ウイルスなど空気中の微小な粒子を捕集することができる「高性能な微粒子エアフィルター」を指します。
HEPAフィルターは、「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」とJIS規格で規定されています。もともと、精密機器や半導体の製造工場や病院の手術室などの換気装置用フィルターとして、微細なほこりを取り除くために開発され、現在では家庭用においても空気清浄機などにも搭載されています。

▲EQS SUVのボンネット下にはエンジン車とは異なり、広いスペースがあり、それを利用してHEPAフィルターを設置
HEPAフィルターに使われているのは直径1〜10μm以下のガラス繊維ろ紙。多くの場合、蛇腹のように何重にも折りたたまれていて、ファンによって吸い込まれた空気中の微粒子がこの繊維に衝突することで捕集されます。
粒子サイズの大きさは、スギ花粉は直径約30μm、黄砂が約10μmです。カビの胞子、ダニなど、ハウスダストの大きさは、2〜5μm以上です。ニュースなどでよく耳にするPM2.5は、その名のとおり直径2.5μm以下の微細な粒子のことです。

▲空気中に浮遊している微粒子の大きさを比較したもの。HEPAフィルターはウイルスも通さない
ウイルスにいたっては、0.1μmと、花粉やほこりと比べてサイズが小さく、一見0.3μmのフィルターをすり抜けてしまいそうに思えますが、HEPAフィルターは何重にも折りたたまれた複雑な構造をしているため、ウイルスのようにごく小さな微粒子でも、しっかりキャッチすることができるとしています。あわせて、微粒子は空気の流れや静電気の影響も受けるため、複雑な構造のフィルターを簡単にはすり抜けられません。
現在、メルセデス・ベンツのどんな車種に使用されているのか、また交換時期や予算などについて、宮園輸入車販売株式会社メルセデス・ベンツ西東京サーティファイドセンターの青木圭一さんにお話を聞いてきました。

▲HEPAフィルターについてお話を聞いた青木圭一さん
現在、HEPAフィルターを採用しているメルセデス・ベンツはBEV(電気自動車)のEQS、EQS SUV、EQE、EQE SUVのほか、メルセデス・マイバッハEQS 680SUVなどまだ一部の車種に限られるそうです。
なぜ、BEVだけに採用されているのかというと、エンジン車に比べてフロントのボンネット下のスペースに余裕があるからだそう。それだけにEQSに採用されているHEPAフィルターは、596mm×412mmとA4用紙の約4倍という大きさ。したがって現状はエンジンルームに余裕のあるBEVにのみ採用されているのです。なお今後は改良が加えられエンジン車にも搭載される日も近いでしょうとのこと。
高性能なHEPAフィルターですが、汚れや経年劣化などさまざまな要因によって微粒子を捕集する能力が落ちてしまいます。メルセデス・ベンツではHEPAフィルターの推奨交換年数を4年としていて、フィルターの料金が4万円。工賃が約1万2000円だそうです。

▲iPhoneと比較してもHEPAフィルターの大きさがわかる
またメルセデス・ベンツの車種はエアフィルターとして、ダストフィルターと活性炭を使用したコンビネーションフィルターを使用し、車内の空気をクリーンに保ってくれると説明してくれました。
一方、エンジンを搭載しているメルセデス・ベンツのクルマには、エアバランスパッケージというパッケージオプションを設定しています(一部標準装備)。このエアバランスパッケージは、フレグランス機能、イオン化機能、エアフィルター機能という3つの機能を備えています。
ちなみにイオン化機能は何かというと、エアアウトレットに統合されたイオン化装置が、高圧放電によりマイナスイオンを発生。マイナスイオンには空気中のウイルスやバクテリアの活動を抑制する効果があるため、車内環境が良好に維持してくれるというわけです。

▲E220d 4MATICオールテレインには空気清浄機能がオプションで設定されている
メルセデス・ベンツの高いホスピタリティは、移動中の車内の空気をクリーンに維持できるよう、目に見えない空気にまで及んでいます。現在お乗りのクルマもフィルターが汚れているとせっかくの性能が発揮できません。花粉をはじめ黄砂・PM2.5の飛来が本格化するまえに、一度宮園輸入車販売に足を運んでいただきスタッフに相談してみてください。
(萩原文博)
萩原文博(はぎはら・ふみひろ)
AJAJ会員。大学在学中から中古車情報誌の編集部にアルバイトで参加。卒業後は編集者として企画立案し、ページ制作を行う。2006年からフリーランスエディター/ライターとして独立。2015年からは、新車カタログ本製作を担当し年間200台以上の新車試乗・撮影を行っている。
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