ネットフリックスやスポティファイなど、昨今流行りの「サブスク」。これらは月々一定の料金で映画や音楽が見放題・聴き放題になるサービスですが、実はベンツにも、サブスクに似た乗り方があるのはご存知でしょうか? それが「メルセデス・スタイル」なるリースプラン。でもリースだと契約期間終了後は車両を返却しないといけないのでは? そのへんの疑問も含めまして、宮園輸入車販売で特にこのプランを推している敏腕営業マンに詳しいところを直撃します。
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ネットフリックスにU-NEXT、スポティファイ、YouTubeプレミアム、dマガジン、Kindle Unlimitedなどエンタメ系はじめ、お仕事用ツールまで含めるとサブスクリプションサービスだけで月に1万円近く払っている熊山です。
でも音楽系のスポティファイひとつ取っても、かつてはCDを月に何枚も買っていたことを考えると、シングル1枚ていどの金額で、何万曲もの楽曲が聴き放題になるわけですから、そのコスパたるや雲泥の差。とうぜん手元に音源が残らないわけですが、円盤が何百枚も溜まって置き場所や処分に困ることを考えたら、かえって始末がよろしい。
「実はこうしたサブスクにも似たクルマの乗り方が、メルセデスにも用意されているんですよ」と話すのは宮園輸入車販売で長年セールスを担当しているメルセデス・ベンツ西東京の石舘淳一氏。
え、どういうことですか?
「あくまでお客さまが法人やその経営者、または個人事業主といった場合ですが、一括払いやローンのほかに、乗り方のひとつとして提案しているのが、『メルセデス・スタイル』と呼ばれるクローズドエンドリースです。これを利用すれば最新のメルセデスが、一定期間、車両本体はじめ税金、保険、メンテナンス費用も含め月々一定額の費用負担だけで乗れるんです」
なるほどリースってわけですか。でもそれって手元に車両が残らないのでは?
「その前にリースの全体像をお話しておきたいんですが、まずリースには『ファイナンシャルリース(メルセデスではオープンエンドリースと呼称)』と『オペレーティングリース(同クローズドエンドリース)』の2種類があります。オープンエンドリースは、いわゆる残価設定ローンに近いものですね。お客さまが月々支払える金額をもとに、契約時に残価と頭金を設定していただいて残りを月で割る。契約満了後は残価と実際の査定価格との差を精算していただくというものです。残価が査定額を上回ればその分追加で出費がかかりますが、逆の場合は次のクルマの頭金などに充当することができます」
ある意味、ギャンブル性がありますね。かたやクローズエンドリースは?
「こちらは残価保証リースといいますか、弊社があらかじめ査定した数年後の残価に基づいて、残りの金額を月割りで支払ってもらい(頭金・ボーナス払いも併用可)、契約満了後も精算の必要がないという契約方法です。月定額には車両本体価格はじめ税金、保険、メンテナンス費用も一括で含まれていますので、あとは契約期間と年間走行距離のあいだ、お好きなベンツに乗っていただけます」
査定を気にしないでいいという点では、確かにサブスクに近いですね。でも、最初の質問に戻りますけど、手元に車両が残らないのはデメリットでは?
「ただ、法人の場合はそれがメリットになるケースもあります。仮に残価でクルマを買い取った場合、減価償却計算など資産管理が複雑になる企業さまの場合ですね。そもそもリースは、購入に比べて初期費用が少なく済む上、費用の平準化ができて、常に見栄えの良い最新型に乗れるので法人さまにぴったりなんですよ」(2023/8/18修正)
「ただ、法人の場合はそれがメリットになるんです。仮に残価でクルマを買い取った場合、資産として計上されてしまうので、減価償却計算など資産管理が複雑になります。そもそもリースは、購入に比べて初期費用が少なく済む上、費用の平準化ができて、常に見栄えの良い最新型に乗れるので法人さまにぴったりなんですよ」
かつてはクルマはもちろん家電も一生モノといった感じで5年10年使い続けていましたが、スマホやパソコンのように、同じく半導体を多用するクルマもまた数年で買い換えていく存在になったと思えば、サブスク的な乗り方があっているのかもしれませんね。
「そうですね。好きなモデルが決まっていて『長く乗りたい』『借り物は嫌だ』という方には向いていませんが、最新のベンツの次々乗り換えたいという方にはぴったりです。本業一筋のサラリーマンの方には難しいかもしれませんが、副業OKであればそちらを法人化してリースを利用されるのも手だと思います」
というわけで、ちょっとクローズエンドリースが気になった方は、お近くの宮園輸入販売のメルセデスディーラーへお越しくださいませ。メルセデス・ベンツ日本の公式サイトでもシミュレーションできますのでご参考までにどうぞ。
(熊山准)
<プロフィール>
熊山准(くまやま・じゅん)
中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま欲しいメルセデス車はAクラスセダン
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