メルセデス・ベンツには、快適に移動するための機能がたくさん搭載されています。これらは電子制御を行っているものも多く、電気的な不具合があると正常に機能しないこともあります。また、お子さんが誤ってクルマを操作してしまうのを防ぐ機能も。ここでは覚えておくと便利なメルセデス・ベンツの豆知識を紹介します。
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【PART1】キーレスゴーの豆知識
キーレスゴーを始めとするリモコンキーにすっかり慣れてしまい、たまに旧車に乗るとキーの扱いに戸惑う高橋です。
鍵穴にキーを差し込まなくても、リモコンキーを所持しているだけでドアの解施錠やエンジンスタートができるキーレスゴー。とても便利な機能ですが、リモコンの電池が切れてしまうと正常に作動しなくなってしまいます。電池が手に入りやすい街中や正規ディーラーの近所にいれば対応しやすいかもしれませんが、たとえば旅先などでキーレスゴーが使えなくなってしまったらお手上げです…。
そこで、まずはキーレスゴーのトラブル対処法を紹介しましょう。まずはこの対処法に目を通しておいて「こんなことができるんだ」というのを覚えておき、いざというときはスマホでこのブログを検索して慌てずに対処してください。
■ときどき電池残量が十分かを確認
キーレスゴーはリモコンキーのボタン操作でもドアの解施錠ができます。リモコンキーの解錠ボタンまたは施錠ボタンを押すと、写真のようにバッテリーチェックランプが短時間点灯します。しかしボタンを押してもランプが点灯しない場合、リモコンキーの電池が消耗しているサイン。
定期的にリモコンキーをチェックし、電池が消耗していたら早めに電池交換しましょう。
■キーレスゴーの電池交換方法
電池交換は正規ディーラーで行うことができます。ただ、忙しかったり出先で電池が切れてしまったりなど急を要するときのために、交換方法を紹介します。
①エマージェンシーキーを取り外す
②キーレスゴーのカバーを取り外す
③電池収納部カバーを取り外す
④電池を新しいものに交換
■エマージェンシーキーを使った解錠方法
2000年代中盤くらいからキーレスゴーを始めとするリモコンキーが普及したため、以降に運転免許を取得した人だとキーを挿してドアを解施錠したり、エンジンをかけたりした経験がない人もいるかもしれませんね。
万が一キーレスゴーの電池が切れてしまったときは、家のドアと同じようにキーをドアに挿してロック解除することができるんです。
①ドアハンドル下の穴を確認
②穴にエマージェンシーキーを差し込む
③エマージェンシーキーを手前に引いて保護キャップを外す
ドアを解錠したらまわす前の位置まで戻してエマージェンシーキーを抜き、リモコンキーに戻してください。ドアハンドルのカバーは失くさないよう注意してくださいね。
■キーレスゴーの電池が切れたときのエンジン始動
キーレスゴーの電池が切れてしまうとドアの解施錠だけでなく、リモコンキーをポケットなどに入れた状態でエンジン始動もできなくなります。そんなときのためにこのやり方を覚えておいてください。
①ドリンクホルダー内にキーのマークがあることを確認
②リモコンキーをドリンクホルダー内に置く
■覚えておくと便利なコンビニエンスクロージング機能
エンジンを切ってクルマから降りた後にウインドウを閉め忘れていたことに気付き、もう一度クルマに乗り込んでウインドウを閉めたという経験は誰もが一度はあるはず。そんなときもキーレスゴーのリモコンキーを使ってウインドウを閉められるんです。
【PART2】安全運転のために知っておきたい豆知識
ここからは、家族や友人と楽しくドライブを楽しむために知っておきたい機能を紹介します!
■シートベルトの高さ調整
家族で1台のクルマを共用している人は多いでしょう。運転する際は安全運転のために正しいシートポジションにセットします。メルセデス・ベンツには運転する方のシートポジションを記憶しておくメモリー機能が備わっています。
シートを自分のポジションに合わせたら、シートベルトの高さも調整しましょう。たとえば背が高い人のシートベルト位置のまま背が低い人がシートに座ると、シートベルトが首の近くにかかってしまいます。
■チャイルドプルーフロック
小さなお子さんがいる場合、後部座席にチャイルドシートやジュニアシートを設置して座らせます。小さなお子さんの場合、自分でドアを開けて乗り降りをしようとすると勢いよくドアを開けて隣のクルマにぶつけてしまったり、後方からクルマが近づいていることに気づかず急にドアを開けてしまったりする危険性があります。そういう不慮の事故を防止するのに役立つのがチャイルドプルーフロックです。
■ESPの解除
クルマが横滑りしそうになったことを検知すると、エンジントルクやブレーキを制御して安定走行できるようにするESP。ただ、雪道やぬかるみなどでスタックしてしまった際は、アクセルを踏むと同時にタイヤが滑るためESPが作動してしまいクルマの出力が上がらなくなります。
そんなときのためにESPを解除する機能がついています。スキーなどを楽しむために雪国までドライブするときはもちろん、関東の市街地でも大雪が降ることもあります。万が一スタックしてしまったときはESPを解除することを覚えておきましょう。
【番外編】メンテナンスに役立つ豆知識
最後は何かあった際に知っておくとセルフメンテナンスなどで役立つ機能を紹介します。
■フロントワイパーの立て方
モデルによっては空力のためにフロントワイパーがボンネット下に入り込む構造になっています。その場合、ワイパー交換や降雪の際にワイパーを立てようと思っても、ボンネットと干渉して立てることができません。でもこの操作を行えばワイパーを立てられるようになります。
①スタートボタンを1回押す
②もう一度スタートボタンを押す
③もう一度スタートボタンを押した後、ウインドウウォッシャーボタンを長押し
④ワイパーが自動的に移動
ここで紹介したキーレスゴーの機能やESPをオフにする機能は非常時のものなので、使うシーンに遭遇しないのがベスト。でも頭の片隅に入れておけば安心ですし、やり方まで覚えていなくても「そういえばこういうことができたはず!」と思い出せれば、取扱説明書などで調べることができますよ。
(高橋満)
高橋満(たかはし・みつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近はゴルフに興味が出てきていて(まだデビュー前ですが)、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。
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