数千万円ものスーパーカーをはじめ希少な特別仕様車や旧車等々、おおよそ手に入らない憧れのドリームマシンたちでも、ミニカーなら手に入る!? 日本を代表するミニカーブランド「トミカ」とアメリカ発の「ホットウィール」等から、頑張らなくてもゲットできる現行のメルセデス・ベンツ車両をご紹介します。
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1年ほど前から突然ミニカー熱が(45年ぶりに)再発したライターの熊山です。寛解したと思っていたのに!
「大人のミニカー収集」というと、数千円から数万円もする精巧なスケールモデルを想像されるかもしれませんが、熊山が集めているのはおなじみ「トミカ」や「ホットウィール」といった、どこでも買える子どもの向けのもの。スケールはバラバラだし、ディテイルも若干甘めですが、さほど頑張らなくてもワンコインで手に入れられる気軽さが趣味としてほどよいのです。
もとが安いので、絶版モデルすら誰かが後生大事に保管しておいてくださったデッドストックが、ほんの少しのプレミアをのっけるだけで買えてしまいます。おかげで節度やテーマを持って集めないとどんどん増えてしまうのが玉に瑕。もっとも、飽きちゃったらそのへんの子どもにあげてしまえるという始末のよさもございます。
そんなミニカーの世界ですが、あらためてメルセデス・ベンツの車両に注目してみると、現行で手に入るモデルはそんなに多くありません。
・憧れの高級モデルで攻めるトミカ
トミカでいえば「No.7 メルセデス-AMG GT R(1/65スケール)」と「No.35 メルセデス・ベンツ Gクラス(1/62スケール)」のみ。いや、嘘をつきました。他にもロングタイプシリーズにトレーラーと連結バスがあるんですが、はたらくクルマゆえに割愛します。いずれにせよ普通のCクラスとかSクラスといった乗用車タイプは現在1台もナシ。
・新旧のクルマ好きをうならせるホットウィール
対照的にホットウィールは、「メルセデス・ベンツ Aクラス」(2022年2月発売)に「メルセデス・ベンツ 500E」(同4月発売)と、現代のエントリーハッチバックと往年の名車がラインナップ。5月には「ドイチュラント デザイン」シリーズと銘打って、「1994 AMG-メルセデス Cクラス DTMツーリングカー」と「’12 メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ ブラックシリーズ 」がリリース。スタンダードモデルは廃番になるまで作り続けるトミカと違い、ホットウィールは基本的に再入荷はしないので見つけたら即買いです。
以上、いま店頭で手に入るメルセデス・ベンツのミニカーでした。個人的に気に入っているのは、やはりホットウィールのブラック&シルバーの500E。しかし、すでに生産終了ゆえ、熊山のようにプレ値で掴むか、再発売を祈るほかありません。
「気軽に集められる!」と勧めておきながら早速手のひら返しで恐縮ですが、ホットウィールは入荷する店舗が限られていて、なおかつアソート販売(何種類もの車両がざっくり詰め込まれた状態で入荷する)と単体販売が混在しているため、毎月第1日曜日の発売日ですら「あれが欲しい!」と狙ってもなかなか買えないんです。くわえてブリスターパックでの販売とも相まって、開封用とディスプレイ用とで複数買いするマニアも多く、トミカに比べるとハードルはかなり高めです。
とはいえ、買い逃してもメルカリで1000円も出せば送料込みで手に入っちゃうので、駄賃代わりと思えば安いものかもしれません(どっちやねん)。
・フランス生まれの穴馬、マジョレットミニカー
そうそう、もうひとつミニカーブランドで忘れてはいけないのが、お菓子売り場でおなじみのマジョレットミニカー(カバヤ)。一応、ガムが1枚入った食玩なのですが、おまけ(?)のミニカーは50年以上の歴史が続くフランス製のダイキャストミニカーです。1個462円とお手頃なので、お子様からねだられたというパパママも少なくないのでは。
ホットウィールと同じくアソート販売のみゆえ欲しい車種がある場合はスーパーやコンビニのお菓子売り場を行脚せねばなりませんが、マジョレットミニカーにもメルセデス・ベンツの車両がラインナップしています。2022年2月から展開しているのは、「SUPER SPOTRS COLLECTION first 10 MODELS」と銘打ったコレクションで、奇しくもトミカと同じく「メルセデス-AMG GT R」と「メルセデス・ベンツ G500」をラインナップ。比較するのも一興ですよ。
しかも、この2モデルは、メルセデス・ベンツの正規ディーラーでしか販売されていない純正カラー仕様が存在しております。1個990円と通常の倍額ですがオーナーはもちろん、ミニカーコレクターならぜひとも手に入れたい一品かもしれません。
いずれにせよ憧れのメルセデス・ベンツ生活を始める前に、いったんミニカーでシミュレーションしてみるのはいかがでしょうか。そのままミニカー沼にハマるおそれもございますが。
(熊山准)
<プロフィール>
熊山准(くまやま・じゅん)
中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま欲しいメルセデス車はAクラスセダン
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