2024.11.28

どこが変わった新型G450。そして気になる納期は?

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さる2024年7月にマイナーチェンジモデルの国内発表と同時にデリバリーを開始した新型Gクラス。世界中で人気のクロカン四駆モデルだけに、「どこが変わったのか」気になる方は多いのではないでしょうか。そこで納車直前の新型Gクラスをメルセデス・ベンツ中野でチェック。さらには気になる最新の納期事情もうかがいました。

 

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トミカならGクラスを所有している、ライターの熊山です。

 

みなさんもご存知、メルセデス・ベンツを代表するクロスカントリー四駆にして、世界中でひっぱりだこのGクラス。現行モデルで3代目となるW463A型ですが、このたび2024年7月末にデビュー以来初めてのマイナーチェンジがおこなわれ、型式もW465へとアップデートされました。

 

いったいどこが変わったのか? メルセデス・ベンツ中野のセールス担当、登坂裕貴さんにうかがいました。

▲本数が増えたほか、立体的な造型となったフロントグリルのルーバー。バンパーの意匠も変更されている

登坂:旧型と比べてわかりやすいのが、外観のデザインですね。まず、フロントグリル内のバーが3本から4本になりました。また、前後バンパーの形状も変わってボディサイズがやや大きくなりました。

 

個人的に良いなと感じたのは、標準装備のホイールがブラック基調のものになって足元が引き締まって見えるようになったことですね。Gクラスユーザーの多くの方が、購入後ホイールを黒く塗装されたり、黒いものに交換されたりするので、追加費用がかからなくなりました。

▲墨入れされたようなブラックによって精悍さが増した足元

なるほど。でもパッと見て大きく変わったというより、わかる人にはわかるていどの小変更といった感じですね。

 

登坂:そうですね。今回のマイチェンもお客様によっては「すごく変わったね」という意見もあれば、「あんまり変わらないね」という方もいらっしゃるので、みなさまチェックされるポイントが違うのかもしれませんね。それでいうと、使い勝手でのアップデートが大きいかもしれません。

 

と言いますと?

▲MBUXの採用でインパネデザインやセンターコンソールは大幅に印象が変わった

登坂:他のメルセデスのモデルですと当たり前の機能が、Gクラスだと備わっていないことが多かったんですが、このW465でようやく採用されたものがあるんです。そのひとつがキーレスゴー。今まではキーを鍵穴にさすか、ワイヤレスリモコンで解錠していたんですが、このモデルからハンドルに手をかけるだけでOKになりました。

 

そして、乗り込んでいただくとすぐにわかるのがMBUXのワイドモニターですね。メルセデスの最新インフォテインメントシステムに対応したほか、タッチパネルやスマートフォンのワイヤレス充電といった細かい点でも使い勝手の向上を感じていただけるかと思います。

 

運転中に感じていただく変化といえば、従来は先行車両の追従機能しかなかったアダプティブクルーズコントロールに、レーンコントロールのハンドル支援機能も備わったので、高速道路上でのドライブがより快適になりました。あと、マイルドハイブリッド(ISG)を採用しましたので、従来モデルより少しパワフルに、燃費も向上しています。

 

この使い勝手や動力性能のアップデートは、納車待ちをしている方々にとっては朗報かもしれませんね。

 

登坂:一方で、お値段は200万円近く値上がりして、2000万円を超えました。それでもお買い上げいただけるか、パスされるかは納車の順番がまわってきた際におうかがいすることになると思います。

 

確かに、かつて当ブログ記事でも「4年待ち(https://www.miyazono-importedcars-sales.jp/blog/delivery/)」とレポートしたGクラスですからね、予約して待っている間に台所事情が変わってしまった方もいらっしゃるやもしれません。ちなみに最新の納車期間はどのようにアナウンスされているんでしょうか?

▲セールス9年目の登坂裕貴さん。Gクラスだけじゃなく、GLSもぜひご検討ください、とのこと

登坂:以前は4年待ちと申し上げましたが、実際は早いと3年ていどで順番がまわってくる方もいらっしゃったんですよ。ただ、2022年あたりからGクラス人気に拍車がかかりまして、いま現在5年待ちですね。しかも、以前のように順番が繰り上がったりしないような状況です。

 

ご、ごねんまち…。確かに最近成功したYouTuberがGクラス購入動画をバンバンあげたりして、車格や歴史はもちろん資産価値など含めて、ますますブランド化が進んでいるかもしれません。一説には最初の車検まで3年乗っても、車両本体価格より高く売却できるそうですし。

 

というわけでますます人気と納期が伸びているGクラス。5年待ってでもほしい方はまず予約へ。そんなに待てない!という方は旧モデルの中古車を狙ってサーティファイドカーセンターへ。そんな塩梅でしょうか。ハア(ためいき)。

 

(熊山准)

熊山准(くまやま・じゅん)
中古車情報誌『カーセンサー』(リクルート)編集部を経て、ライターとして独立。クルマに限らずおもちゃ、家電、ガジェットなどモノ全般が大好物。現在はライフワークの夕焼けハントが嵩じて東京と沖縄で二拠点生活中。いま欲しいメルセデス車はCクラスワゴン

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