2024.12.12

メルセデスのプレミアムミニバン「Vクラス」ってどんなクルマ?

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2024年10月、内外装を刷新する大きなマイナーチェンジによりエレガントさを増したVクラス。3列シートが備わる室内空間はラグジュアリーで、大切なゲストとの時間を優雅に演出します。もちろんミニバンならではのさまざまな利便性も盛り込まれています。そんなVクラスの魅力をひも解いていきましょう。

 

 

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マイナーチェンジでラグジュアリーさが増したVクラス

 

まだ子どもが小さかった時は小さな4座のオープンモデルに乗りながら子育てしていましたが、あの時にスライドドア車を選んでいたらいろいろ楽だったろうなと感じる髙橋です。

 

世界的に盛り上がるSUV市場ですが、ここ日本ではスライドドアを備えたモデルの注目度も高く、なかでも3列シートを備えたミニバンは多くの人から選ばれていて、さまざまなタイプがリリースされています。

 

その中でも人気が高いのが大型のLサイズミニバン。堂々としたたたずまいと広々とした室内にラグジュアリーな装備を搭載することで優雅な空間を演出し、ファミリーだけでなくビジネスシーンやVIPをエスコートするクルマとしても使われています。

 

国産車だとLサイズミニバンは特定のモデルに人気が集中していますが、人とは違うプレミアムなミニバンに乗りたいという人から選ばれているのが、メルセデス・ベンツのVクラスです。

▲トップ画像はボンネットマスコットがつけられたV220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナスイート。こちらの白いモデルはスターパターングリルを装備したV220dロング(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

現行型Vクラスは、通算3代目となるモデルで2015年10月に日本導入。2024年10月に2度目のマイナーチェンジが実施されました。

 

大きく変わったのはフロントデザイン。大型のラジエーターグリルを採用し、Lクラスミニバンらしい迫力と気品が増しています。ヘッドライトのデザインも変更され、先進的なイメージが高められています。

 

グリルデザインはグレードの違いで2種類用意されています。

 

V220d、V220dロング、V220dエクストラロングは最新のメルセデスモデルが採用するスターパターングリルを採用。

 

V220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナスイートとV220dエクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには5本ルーバーのグリルとスリーポインテッドスターのボンネットマスコットでメルセデス・ベンツの伝統的なスタイルが演出されています。

 

ミニバンは日本車でも標準仕様とエアロ仕様を用意したり、兄弟車(ベースは同じだがデザインが異なる別の車種)を展開したりして、多様なニーズに応えています。そのうちのひとつは押し出し感のあるものが用意されるのが定番ですが、Vクラスは「先進」と「伝統」という異なるアプローチながら、どちらもエレガントなイメージに仕上がっています。このあたり、さすがはメルセデス・ベンツだなと感じます。

▲マイナーチェンジでワイドスクリーンコックピットを装備した(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

インテリアは12.3インチのコックピットディスプレイとインパネセンターに配置される12.3インチのメディアディスプレイが1枚の連続したディスプレイに配置されたワイドスクリーンコックピットに変更されました。64色から好きな色を選べるアンビエントライトも備わり、最新のメルセデス・ベンツならではの機能性とラグジュアリー感が同居したインテリアになっています。

 

日本のミニバンにないVクラスの大きな特徴は、用途に合わせて3つのボディサイズから選ぶことができること。全幅(1930mm)と全高(1880mm)は共通で、全長が異なる標準仕様(4895mm)、ロング(5140mm)、エクストラロング(5370mm)が用意されます。個人で使うなら標準仕様でも広さは十分。日本の広くない道や駐車場でも運転しやすいですよ。ショーファーカー的に使ったり、たくさんの荷物を積んで出かけたりする予定があるなら、ロングやエクストラロングもありだと思います。

▲用途に応じてサイズを選べるのがVクラスの特徴(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

ラグジュアリーなだけでなく利便性が高いのもVクラスの特徴

 

 

▲シートを取り外すことで広いラゲッジスペースが出現。3列目シートまで使っていても610Lのラゲッジスペースがある(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

Vクラスのもう一つの特徴。それはシートアレンジです。日本車のミニバンはシートを格納する際に3列目シートは左右跳ね上げ式、2列目シートは一番前までスライドさせてシートバックを前に倒す形になるため、たくさんの荷物を積む際にどうしてもシートが邪魔になってしまいます。

 

Vクラスは1列目シートを残して2列目シートと3列目シートを取り外すことができるため、室内空間を最大限ラゲッジスペースとして利用することができます。荷室容量は標準仕様のV220dの場合、3列目シートを使用した状態で610L、2列目シートと3列目シートを取り外すと最大4200Lまで広げることができるのです。バックドアのガラス部分だけ開けて荷物の出し入れができるガラスハッチも標準装備。これは便利ですよ!

▲ガラスハッチは狭い場所で荷物を出し入れする際に便利。日本のミニバンでも装備している車種は少ない(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

2列目シートを後ろ向きに設置すれば、旅先などで向かい合わせに座ることもできます。もっともシートは大きく重いため、シートアレンジには慣れが必要です。そして取り外しにはシートを保管する場所も必要ですが、いざという時にたくさんの荷物を積めるのは大型のミニバンに乗るうえで大きな安心感になるはずです。

▲さまざまな快適装備が備わるエクスクルーシブシート(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

そしてLサイズのミニバンと言えば、ラグジュアリーな2列目シートが欲しいという人も多いはず。V220dエクスクルーシブ・ロング・プラチナスイートとV220dエクスクルーシブ・エクストラロング・ブラックスイートには、フットレスト、リクライニング機能、リラクゼーション機能、シートベンチレーターとシートヒーター、折りたたみ式テーブルなどさまざまな快適機能が備わるエクスクルーシブシートが標準装備になります。快適な移動時間を楽しみたい人におすすめですよ!

 

V220d以外のモデルには柔らかくしっとりとした乗り心地を味わえるAIRMATICサスペンションが搭載されます。車高の調整機能により、高速走行時は車高を下げてスポーティな走りを、キャンプなどで未舗装路を走る際は車高を上げて走破性を高めることができます。

▲ポップアップルーフを装備するマルコポーロ・ホライズン(写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります)

Lクラスミニバンは、ラグジュアリーな空間を楽しみたい人だけでなく、アウトドアを趣味にしている人からも支持されています。そんな人に注目してもらいたいのが、Vクラスにポップアップルーフを装備し最大5名分の就寝スペースを確保できるようにしたV220dマルコポーロ・ホライズンです。

 

ポップアップルーフは2名で寝ることができる広々としたスペースに。1列目シートに回転機能を備えていて、標準仕様にはないシートアレンジを楽しめます。ボディ横には大型のサイドオーニングが装備されているので、外でも快適に過ごせますよ。

 

しかし、現在のところマルコポーロ・ホライズンが設定されていたのはマイナーチェンジ前のモデルまで。最新のVクラスにはまだ導入されていませんが、メルセデス・ベンツの正規ディーラーで認定中古車を探すことができます。人とは違うLクラスミニバンが欲しい人は要注目です。

 

宮園輸入車販売では今後、展示または試乗車を用意する予定なので気になる方はお問い合わせください。

 

実際のドライビングや乗り心地については次の機会にお届けできたらと計画しています。お楽しみに!

 

(高橋満)

高橋満(たかはし・みつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経て1999年にエディター/ライターとして独立し、自動車、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。最近はゴルフに興味が出てきていて(まだデビュー前ですが)、Eクラスステーションワゴンのようなラゲッジが広くて快適に移動できるクルマに興味津々。

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